ワニQ&A

Q.世界中で何種類ぐらいのワニが生息していますか?

A.近似している種を亜種とするか、別種とするかにより学者の間でも答えは複数ですが、大体26種が定説です。

Q.ワニの寿命は何年ですか?

A.冬のある地域では、季節によりワニの成長に早い遅いがあります。この結果、顕微鏡で背骨を薄く輪切りにしたものを調べますと、年輪の様な輪が見えます。米国ルイジアナ州の野生生物保護局の研究者が巨大アリゲーターの骨を調査した結果、上述の輪を140以上数えられた記録があります。この事から推論して巨大(体長6m以上)になる種(イリエワニ、ナイルワニ、アリゲーター)の寿命は約150年以上と思われます。

Q.ワニの雌雄は遺伝子で決まるのですか?

A.NOです。ワニは卵生であり、産み落された後35~60日の孵化期間を経て稚ワニとして生まれて来るのですがその孵化中の巣の温度が♂♀の決定要因です。即ち30℃以下・・・28~29℃に保たれた巣(養殖場の孵化器)からは90%以上雌が生まれて来ます。又、孵化期間平均温度が30℃以上・・・34℃以下の巣からは殆ど100%の雄が生まれて来ます。

Q.ワニはどんなところで生きていますか?

A.地球の熱帯と亜熱帯だけにすんでいます。また、気温が摂氏19度以下になると冬眠してしまいます。このため、アメリカのルイジアナ州やジンバブエ等の冬の最低気温が19度以下になるような地域の養殖場では、養殖場内部の温度が19度以下にならないように暖房しています。また、ワニは水がないと生きてゆけません。

Q.現在世界で使用されているワニ革は養殖されたものですか、それとも野生ですか?

A.現在世界で使用されているワニ革の80%以上が養殖されたものです。野生/養殖を含めた生産量の多い種類(カイマン種は除く)は、以下の通りです(2002年現在)。

第一位 ミシシッピーワニ(アリゲーター)
(米国ルイジアナ州が最大の生産地)
第二位 ナイルワニ
(アフリカの国々。その内ジンバブエが最大の生産地)
第三位 シャムワニ
(タイが最大の生産地)
第四位 ニューギニアワニ
(パプアニューギニア、インドネシアが主な生産地)
第五位 イリエワニ
(パプアニューギニア、インドネシア、オーストラリアが主な生産地)

野生の動物の捕獲が認められている国々では、ワニ皮によってもたらされる収入は、パプアニューギニアの様に地域住民の唯一の現金収入源となっている国もあり、慎重に管理されて、持続可能な利用に努めています。生息数の減少を防ぐために、原産国で生息数の調査を厳格に行い、捕獲数を決定しています。 また、トカゲ、ヘビは養殖が難しい為、ほとんどが野生のものです。

Q.その養殖するワニは卵から孵すのですか、それとも野生の稚ワニを集めるのですか?

A.各々の国で異なります。
例えばアメリカのように、野生の卵を集め養殖場で孵化させ野生にもどしても生存できる大きさになったら、ある程度の割合を野生にかえす方法を用いている国や、タイのように全て養殖場の中でうまれた卵より稚ワニを育てる方法を用いている国もあります。 パプアニューギニア、インドネシアでは稚ワニを奥地の村々から集めて、奥地の住民の現金収入と民生向上に役立てている国もあります。もちろんこれらの国の養殖場も自らの養殖場で卵のからうまれたワニもたくさんいます。

Q.ワニは何才位で大人になるのですか?

A.卵を生む親ワニになるには6~8年かかります。
1年に一回産卵します。その時期はワニの種類、棲んでいる国によってちがいますが、大体交尾から2ヶ月で産卵して、その卵がかえるまで9~10週間親ワニが巣につきっきりで、世話をします。卵の大きさはニワトリの卵より少し大きめです(大体7×5㎝)。1回に大体40~60個位産むものが多い様です。
ワニは自分で卵を温められませんので、太陽熱を使います。巣の材料は枯れ木と草と泥を混ぜて使います。水辺の湿度ある場所で、湿気と太陽熱で草木を腐らせ、その発酵熱を使いますが、それは大抵30~32度です。

Q.ワニは卵の孵化する温度で雄が生まれたり、雌が生まれたりするのは本当ですか?

A.本当です。種類によって異なりますが、ミシシッピーワニ(アリゲーター)の場合、産卵して、15日目から25日の間の巣の温度が32.5度~33度の範囲であれば殆ど雄、またこの温度より低くても高くても雌の生まれる比率が高くなります。
この不思議を利用して養殖場では孵化器の温度を調節して、成長の速い雄を多く生まれるようにしています。

Q.ワニは生まれてからどの位で皮として使用出来るのでしょうか?

A.使われる目的によって必要な養殖年数は変わってきます。
例えば、一番多く使われるハンドバッグの材料に適した大きさの横幅30㎝前後に成長するには養殖で2年~3年を要します。また、野生だとこの倍の年月を要すると言われています。

Q.日本では年間何枚位のワニ皮が輸入されているのでしょうか?

A.肚ワニでおよそ8万枚が輸入されていると推定されます(2002年現在)。日本の場合は、その多くがハンドバッグに使用される皮が多いため、数量の割に金額は大きいといわれています。

Q.原皮はどのような状態で輸入されるのですか?

A.一部の国の皮を除いて、ほとんどが塩漬けされた、生の皮(Wet salted)が輸入されます。生皮の為、現在はほとんど飛行機便で運ばれます。
また、肚ワニはほとんどの場合、その肚の横幅1cm当りの単価で取引されます。特異のケースとして、野生のミシシッピーワニ(アリゲーター)のみ、その皮の頸部から尾部の先端までの長さで取引されます(この場合に限り測り方はFeetを使用)。ちなみに、ワニサイド革の取引単位は面積により行われ、その測り方は(Sqft)です。

Q.ワニ革の表面の模様を含めた部位特性を教えてください。1枚の内、表面の鱗模様は、どの部分がよいのか、強度特性、加工特性などは違いがあるのでしょうか。
また、加工時の裁断歩どまりは、どの程度でしょうか。

A.表面の鱗模様の一番美しい部分は、腹部の四角な鱗の並びと言われています。横腹の部分の丸い鱗がその次に美しいとされていますが、この四角な鱗部分と丸い鱗部分のコンビネーションの良いものが、もっとも価値があるとされています。顎の部分や、長方形状のウロコが並列する尾の部分でハンドバッグの場合は主に底、マチ等に使われます。裁断歩どまりは、裁断する商品、革のサイズによるので、一言で説明出来ません。

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